社会・環境報告

事業活動にともなう環境負荷

化学物質管理

化学物質の総合的な管理

東洋製罐では、環境や健康に配慮した製品づくりに早くから取り組んできました。製品製造過程で使用する化学物質の環境負荷を低減するため、適切な管理と低減のための継続的な取り組みを行っています。
化学物質の管理は、化学物質管理規定に基づき、行っています。工場の生産現場で使用する化学物質だけではなく、品質評価や研究開発で使用する化学物質も対象とし、総合的な運用ルールを定めています。具体的な削減活動としては、PRTR法対象物質の排出・移動量の削減、VOC排出量の削減を数値目標に掲げ、取り組んでいます。

PRTR法対象化学物質排出・移動量の削減

2010年度、東洋製罐のPRTR法対象化学物質の排出・移動量の合計は、204tonとなりました。法改正にともない対象物質が増加したことから、排出・移動量は、前年比111%の増加となりましたが、溶剤のノントルエン化の推進、廃塗料・廃溶剤削減対策の推進などにより、前年と同条件で比較すると、165tonとなり10%の削減となりました。
2011年度からは、排出量、移動量だけでなく、取扱量そのものの削減目標を掲げ、さらなる環境負荷低減に向けて活動していきます。

廃棄物排出量

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2010年度PRTR法届出物質の排出・移動量
(ton)

排出量 移動量
大気 公共用
水域
下水道 廃棄物
エチルベンゼン 6.4 0.0 0.0 4.6
エチレングリコールモノエチルエーテル 2.5 0.0 0.0 1.7
塩化第二鉄※ 0.0 0.0 0.0 0.0
キシレン 13.0 0.0 0.0 5.5
酢酸2-エトキシエチル
(別名エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート)
0.8 0.0 0.0 0.3
1,2,4-トリメチルベンゼン※ 2.8 0.0 0.0 2.2
1,3,5-トリメチルベンゼン 3.1 0.0 0.0 4.1
トルエン 87.0 0.0 0.0 21.8
ナフタレン※ 0.4 0.0 0.0 0.5
ノルマル-ヘキサン※ 32.3 0.0 0.0 0.3
ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル
(アルキル基の炭素数が12から
15までのものおよびその混合物に限る。)
0.0 0.3 0.3 13.3
ホルムアルデヒド 0.4 0.0 0.0 0.3

※2010年度より新規に対象となった物質

VOC(揮発性有機化合物)排出量の削減

塗装、印刷、接着工程で使用される塗料、インキ、接着剤にはVOCが含まれており、これらが大気に放出されると、光化学スモッグ等を引き起こす、光化学オキシダントの発生原因となります。東洋製罐では排ガス処理装置の維持管理、塗料の水性化、接着剤の無溶剤化などを推進し、VOC削減に取り組んでいます。
東洋製罐の2010年度のVOC排出量は、1,594tonとなり、前年度比2%の削減となりました。引き続き削減の努力をしていきます。

VOC排出量推移

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排ガス処理装置によるVOC削減および省エネルギーの取り組み

当社は1972年以降、塗装、印刷オーブンに順次、排ガス処理装置を設置し、排出される有機溶剤を燃焼させ、CO2と水に分解、無害化しています。
1990年頃までは、排出された有機溶剤を高温で燃焼する方式の排ガス処理装置を使用していましたが、その後、VOC削減だけではなく省エネルギーの観点から、比較的低温で処理できる方式へ、さらに熱効率を高めた蓄熱型への転換を進め、処理装置のエネルギー使用量は従来型に比べ約40%削減してきました。

塗料の水性化の取り組み

従来の缶用塗料には有機溶剤を多量に含んだいわゆる溶剤型の塗料が使用されていましたが、東洋製罐では1970年代から積極的に塗料の水性化の開発を行い、1982年に実用化しました。
水性塗料とは溶媒(希釈剤)の主成分が水である塗料のことを指しますが、東洋製罐ではVOC排出削減、化石資源の消費削減、製造ラインの作業環境改善等の観点より、一般的な水性塗料よりも、さらに有機溶剤の含有量が少ない塗料を使用しています。
しかし、従来の溶剤型塗料に含まれる溶剤分を単純に水に置き換えただけでは、塗料に要求されるさまざまな特性を満足することはできません。東洋製罐が早くから水性塗料を実用化することができたのは、自社で積極的に開発を行い、それを塗料メーカーに製造していただくというスタンスで、研究開発が行われてきたからです。
現在では金属缶用に使用される塗料の約85%を水性化しています。また、缶と蓋の密封のために用いられるゴム状の材料(シーリングコンパウンド)は溶剤を一切含まない材料を使用しています。

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