社会・環境報告
事業活動にかかわるトピックス
東罐(広州)高科技容器有限公司 生産開始
2010年5月、東罐(広州)高科技容器有限公司で飲料缶の生産を開始しました。中国本土においてTULCを製造・販売する初めての事業所となります。

容器技術を新たな分野へ
東洋製罐が金属缶開発で培った「二重巻締技術」が、異業種である自動車業界にも活用され、要求される製品・品質レベルをクリアし、環境対応車の中核部分であるリチウムイオン二次電池の外装ケースにご採用いただきました。
リチウムイオン二次電池用外装材に関する新会社を設立
凸版印刷(株)と東洋製罐(株)の共同出資によりリチウムイオン二次電池用外装材事業を手掛ける新会社として(株)T&Tエナテクノを2011年6月1日に設立しました。両社の協業により、ソフトパック(アルミラミネートフィルム)、ハードパック(金属缶タイプ)、ソフトパック用メタル保護ケースまで、リチウムイオン二次電池用外装材のあらゆる種類をフルラインアップし、世界初のトータルサプライヤーとして事業拡大を目指します。
CSRトピックス
日本内部監査協会 会長賞(内部監査優秀実践賞)受賞
東洋製罐のコンプライアンス活動をはじめとする内部統制の推進活動が評価され、日本内部監査協会の会長賞を受賞しました。この賞は、日本内部監査協会の創立30周年を記念して制定され、内部監査が制度的に充実し、かつ長年にわたり継続して成果を上げ、内部監査の普及・発展に貢献している企業が表彰されるものです。

2010年度 ゼロエミッション再達成
東洋製罐の工場から排出される廃棄物はすべて再資源化され、埋め立て処理ゼロを再達成しました。2007年度から2年連続の完全ゼロエミッションを達成しましたが、2009年度は埋め立てが発生して途絶えてしまいました。2010年度は再び達成することができました。
エコプロダクツ展に出展
2010年12月9~11日に開催された「エコプロダクツ2010」に東洋製罐グループとして出展しました。来場された方が容器のエコについて楽しく学べるように、パネル展示他、クイズやエコツアーなどのイベントも実施しました。

技術にかかわるトピックス
薬剤を使わない新しい充填技術の開発 NSシステムのご紹介
従来の充填方法
PETボトルにお茶などの非炭酸飲料を詰めるには、ホットパック充填と無菌(アセプティック)充填の2つの方式があります。ホットパック充填は、容器の殺菌を兼ねて85℃以上の高温で内容液を充填します。常温で大きな容量変化(容器内の減圧)に耐える強度が必要なため、ボトル重量が重くなります。一方、無菌充填では、内容液は常温で充填されるため容量変化が少なく、ボトルの軽量化が容易です。無菌充填は、殺菌した容器に殺菌した内容液を無菌環境下で充填する方法であり、殺菌処理した容器を洗浄するために多量の無菌水を使用し、排水処理に負荷がかかり、設備も大がかりになります。
新しい充填方法~NSシステム~
東洋製罐は新しいPETボトル充填方法NS(Non-Sterilant)システムを開発しました。NSシステムは、従来ある充填方式の良い部分を活かした新しい充填システムです。
NSシステムの特徴
- [充填方法]
薬剤を使用しない温水熱殺菌でホットパックと同等の安全性を確保 - [容器]
「減圧吸収パネル」と「自己陽圧機能」で製品に必要な強度を確保 - ●エコなポイント
・水の使用量が無菌充填と比べて50%削減
・設計上の工夫により容器を軽量化
NSシステムでは、従来ホットパック充填していた製品の容器殺菌に、薬剤を使用しない温水殺菌システムを使用しています。また、従来の薬剤を使用した無菌充填と比較して、使用水量が約50%も削減されます。現行のNSシステム充填設備でも使用した温水および常温水の一部を循環再利用していますが、最新設備では循環効率を向上させる改良を加え、さらなる使用水量の低減を目指して進化させていきます。

ホットパック充填と比較して、容器の軽量化が可能ですが、内容物充填後の冷却時(容器内部の減圧)の変形を防止する形状を付与することと、座屈強度(縦方向の力に対してつぶれないための強度)の両立が必要です。そこで、NSシステムに用いる容器には、縦方向の力に対して、底部を一時的に変形させて、容器内部が陽圧化する形状を採用することで、強度を確保しました。これにより冷却時の変形にも耐えうるボトル側面の形状を容易に付与できるようになり、500mlのPETボトルで、最大約30%もの重量削減が可能となりました。


