Product製品情報


RevStick

RevStickは、金属上に於いて、安定した通信性能を発揮するUHF帯RFIDタグです。耐候性が高く屋外での使用が可能なハードタイプと薄くてフレキシブルなソフトタイプをご用意しています。

RFIDとは

RFIDはRadio Frequency Identification(電波による個体識別)の略で、電波を利用した認証、認識技術の総称です。
タグやラベル状に加工されたICチップに記憶された情報をリーダー・ライターと呼ばれる装置で読み取る事で、人や物品を識別、管理することが可能になります。 2次元バーコードと違い、非接触での認証を複数の対象に対して同時に行えるという特性があります。

RFIDタグのポイント

  • POINT1金属上で安定した長距離通信が可能なアンテナ設計

    通常、RFIDタグを金属上に貼り付けた場合、その金属の影響によりデータの読み書きが出来なくなってしまいます。しかし、弊社は飲料缶用タグ開発などの技術を応用し、金属上に於いて十分な通信距離を持つRFIDタグをご提供することが可能となりました。

  • POINT2屋外での使用が可能な、耐候性、防水(※1)性能

    創業以来90年以上培ってきた容器関連技術を適用する事により、屋外で長期間ご使用頂ける、十分な耐候性、防水性能を持ったRFIDタグを開発いたしました。
    (※1)タグ自体、防水性を有しますが、水没した状態での通信は出来ません。

  • POINT3ワールド対応の周波数帯域

    アンテナパターンの調整に加えて、基材、ケースの電気的特性をコントロールする事により、全世界の周波数帯に対応したRFIDタグとする事が出来ました。

主な用途

資産管理、物流管理
金属パレット、カゴ車、コンテナなどに取り付け、物流品の管理をすると共に、パレットその物の資産管理としてご使用頂けます。また、ニアメタル製品(ノートPCなど)の管理用途としても最適なRFタグとなっております。

その他

RFID 開発体制

現在、容器向けに築き上げてきた技術を応用し、様々な案件に対する開発を行っています。以下の測定、評価を社内で行う事により、確度の高い開発と迅速な対応が可能となっています。

  • アンテナのシミュレーション

    材料誘電率などの電気物性測定

    アンテナ、IC 回路のインピーダンス測定

    タグの通信距離評価

    タグの通信指向性測定

    タグの耐候促進試験

  • また、リーダ実機も各種取り揃えており、シミュレーションでは確認しきれない、実際の動作環境下での通信確認も行っております。
    右の写真は、自社内に於ける測定及び、耐候試験の状況です。
    この他にも、測定・評価を行える設備が整っており、それらの結果から各ユーザーのご要望にお応えする事が可能です。

RFID 開発の歴史

東洋製罐(株)は、創業より90年以上の歴史を持つ国内包装容器のリーディングカンパニーです。
当社は、2004 年に容器業界に先駆け、RFIDの開発に着手致しました。将来の包装容器に於ける物流管理、情報ソリューションへの対応としてRFID が必要と考えたからです。そして、PETボトル用キャップタグ、飲料缶用プルタブタグ等の包装容器と組み合わせたRFIDタグを開発してまいりました。
開発を進める際、当社容器の内容物である水分と缶などの金属材料は、RFID タグの特性から、安定的な通信性能を確保する上で大きな障害となりました。しかし、様々な開発を行いこれらを克服した結果、金属上で優れた通信距離を実現したタグを開発する事に成功致しました。
このようにして育まれた当社のRFID 技術が、現在、金属上でのRFID タグが要求される様々な用途でお引き合いを頂いております。こうした背景の中で、この度、当社はRFIDタグ「RevStick」をリリースする事と致しました。

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