Action

環境報告

主要環境パフォーマンス
2021年度マテリアルフロー[東洋製罐事業グループ(国内)]
エネルギー消費量
電力使用量
燃料使用量
水使用量
排水量
材料投入量

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主要環境パフォーマンス
地球温暖化防止

サプライチェーンでの温室効果ガス排出量

サプライチェーンでのGHG排出量(2021年度/国内)
合計
2,438千ton
94千ton
4%
355千ton
15%
1,989千ton
81%
Scope3
内訳

東洋製罐事業グループでは、自社からの温室効果ガス(GHG)排出量である直接排出(燃料等の燃焼にともなうScope1)と間接排出(電力使用にともなうScope2)に加え、サプライチェーンの上流および下流の排出量(Scope3)の算定を試みました。
東洋製罐グループの環境ビジョンであるEco Action Plan 2030で、Scope3のCO2排出量は2030年までに2019年度比30%削減を目指しています。
事業グループ国内事業所における2021年度のサプライチェーン全体での排出量は、2,438千tonとなり、そのうちScope3の排出量が約82%を占めていることがわかりました。 さらに、Scope3の内訳では、購入した製品(カテゴリ1)の割合が約74%を占め、販売した製品の廃棄(カテゴリ12)、Scope1,2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動(カテゴリ3)と続いています。このように購入した製品すなわち原材料の調達にともなうGHG排出量の削減への取り組みがますます重要となります。製品の軽量化、再生材料の利用、植物由来材料の利用などの推進を原材料メーカーと一緒に図っていきます。

事業活動におけるCO2排出量(Scope1+Scope2)

生産活動にともなうCO2排出量

エネルギー由来のCO2排出量を削減するため、東洋製罐事業グループでは、省エネ設備への更新や、生産性向上に向けた活動が進み、2021年度の国内CO2排出量は、449千tonとなりました。
引き続き、設備更新、生産効率向上などの省エネルギーにつながる取り組みにより、削減に努めていきます。

[事例]空調機・冷凍機・除湿機の更新

東洋製罐では、空調機・冷凍機・除湿機を用いておりますが、古い冷媒を使用している機器について高効率タイプや最新の機器に順次計画的に更新しています。2021年度に10工場にて更新しました。

物流におけるCO2排出量

東洋製罐事業グループの物流でのCO2排出量

モーダルシフトの推進、新型トラック導入やエコドライブの推進など輸送効率は向上しましたが、生産数量の増加にともない輸送量も増加したため、東洋製罐事業グループの物流に関する2021年度のCO2排出量は、35,958tonと前年より増加となりました。
引き続き、モーダルシフトの活用などを進め、CO2削減に取り組んでいきます。

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地球温暖化防止
廃棄物の削減

廃棄物総排出量の削減

廃棄物排出量・埋立量

東洋製罐事業グループでは、各事業所から排出される廃棄物の削減と再資源化に取り組んでいます。
2021年度の廃棄物総排出量は、前年度と同様に廃プラスチック市況の影響で有価での売却が減少したため、増加する事業所の多い傾向が続いています。また、生産数が増加した事業所があったことより、前年度比2%の増加となりました。また、埋立量に関しては生産数が増加したことにより、前年度よりも9%減少しました。
マテリアルリサイクル量は、前年よりも5%増加しました。逆にサーマルリカバリー量は、前年度よりも15%減少しました。
今後も更なる環境負荷低減を追究し、廃棄物の削減と再資源化に取り組んでいきます。

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廃棄物の削減
水資源の保全
水使用量

各事業所における水管理

東洋製罐グループではEco Action Plan 2030において、水使用量30%削減を目標として掲げました。東洋製罐事業グループとしても、水の削減および水リスク評価や評価方法の検討等に取り組んでいます。
東洋製罐事業グループの各事業所は、製品の洗浄・冷却などに水資源を利用しています。2021年度から海外の事業グループを対象範囲に追加しました。東洋製罐事業グループの2021年度水使用量は5,333千m3、国内での水使用量3,335千m3と増加しました。生産ラインの増設などにより水使用量は前年度より増加していますが、水資源の効率的な利用と効率的な生産や、排水処理水のリユース技術の検討を開始するなど、水使用量の削減に取り組んでいきます。
また、排水管理は各事業所で排水基準の規制値よりも厳しい自主規制値を設定し、排水処理を行った後、海や河川など地域に戻しています。今後も処理効率の向上や排水の化学物質の管理を徹底し、水質汚濁の防止と水資源の保全に努めていきます。

水リスク見える化の取り組み

水に関する事業活動への影響を把握・軽減していくため、水リスクの見える化に取り組んでいます。2018年に実施したAqueduct評価ツールを活用した評価では、東洋製罐事業グループの国内外の主な生産拠点のある地域で、高リスク評価の事業所はありませんでした。2019年は、東洋製罐グループとしての事業所における水管理状況を把握するため、国内77の生産拠点を対象にアンケート調査が行われ、東洋製罐事業グループとして調査に協力しました。2021年度は、海外事業所にアンケート調査を実施しました。調査結果から得られた専門家のアドバイスをもとに、削減目標の設定や、節水以外の施策を検討し、水資源の保全活動につなげていきます。

水リスクの概要書とアンケート

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水資源の保全
化学物質管理

化学物質の管理

PRTR法対象物質の排出・移動量

東洋製罐グループにおけるPRTR法対象物質排出・移動量のうち約5割は、インキ・塗料等に含まれるトルエンとn-ヘキサンです。生産が増加したことにより、前年度より増加しました。いままで同様、トルエンフリー材や溶剤フリー材への切り替えを推進することで削減していきます。

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化学物質管理
環境コミュニケーション

お取引先とのコミュニケーション

「CO2排出量見える化」の取り組み

東洋製罐グループは、あらゆる素材のパッケージを製造しており、20年以上も前から缶やびん、樹脂容器などのライフサイクルアセスメント(LCA)を実践してきました。東洋製罐では、得意先からの問い合わせに対応し、容器の原材料調達から廃棄までのCO2排出量を算定しています。CO2を見える化により、CO2排出用の削減の提案とサポートにつなげていきます。

CO2見える化に関する問い合わせ件数(調査容器数)
※2021年10月~2022年9月

地域とのコミュニケーション

東洋製罐事業グループは、容器を通じて環境を学んでもらおうと、次代を担う子供たちへの教育支援活動として、小・中・高等学校を対象にした出前授業を実施しています。また環境イベントへの参加などを行っています。

環境出前授業

東洋製罐では2011年から容器包装の3Rに関する出前授業を開始し、東洋製罐グループ各社と協力して対応しています。また、2019年10月より、東洋製罐グループホールディングスのホームページから環境出前授業の依頼ができるようになりました。授業の詳細はサイトでご確認をお願いします。
また、学校の要望に合わせたプログラム作成については、学校側と事前に打合せ等を行い別途対応しています。

参考URL

東洋製罐グループの教育支援プログラム
https://www.tskg-hd.com/csr/school/

地域イベントへの協力

東洋製罐テクニカルセンターでは、2022年11月5日、東京都中野区沼袋地区青少年育成沼袋地区委員会主催のミニリーダー講習会にて、容器に関する講義を行いました。当日は、小学生や保護者、地域の方など20名にご参加いただき、講義の後、実際に持ち寄った物を中野工業高等学校(令和5年度以降、中野工科高等学校)の設備を使用し、缶詰めにする体験もしていただきました。

東京都中野区沼袋地区 青少年育成沼袋地区委員会 ミニリーダー講習会 講義の様子

キッズサイト

子供向けのキッズサイト「容器を学ぼう」は、東洋製罐グループのキッズサイトです。東洋製罐の各容器の役割、歴史や環境についての豆知識、自由研究ワークシートなどの情報に、グループの容器情報を追加しています。グループ各社のコンテンツを徐々に充実させ、容器の特徴や魅力を発信していきます。

参考URL

容器を学ぼう
https://www.toyo-seikan.co.jp/kids/

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環境コミュニケーション
海洋プラスチック

近年、プラスチックごみによる海洋汚染の解決策として脱プラスチックが注目されるようになりました。東洋製罐は、製造するプラスチック製品に再生プラスチック・生分解性プラスチックの導入やペレットの流出防止の取り組みを行っています。また、プラスチックごみを少なくする取り組みとして、美化活動にも力を入れています。

樹脂ペレット漏出防止対策の徹底

プラスチック製品の原料である樹脂ペレット(数mmの大きさ)が工場敷地外へ漏出すると、海洋プラスチックごみとなってしまいます。以前より、路面にこぼれた樹脂ペレットが工場敷地外へ漏出しないよう、雨水溝に金網を設置するなどの対策は実施してきましたが、今般、漏出ゼロを目指した管理徹底のため、東洋製罐グループ共通の「樹脂ペレット漏出防止ガイドライン」が策定されました。これをもとに東洋製罐事業グループでは「漏出可能性のある場所の特定および防止策の検討・実施」「日常管理」「監査」など、各社の環境マネジメントシステムの中で、運用しています。
現在、海外向けの共通ガイドラインの策定を進めており、今後は海外拠点に範囲を広げていきます。

ペレット捕集用スクリーン設置例(雨水枡)

美化活動 −ピリカの活用−

2018年よりごみ拾いアプリ「ピリカ」を活用し、これまで個々の事業所で地道に行っていた美化活動が、パソコンやスマートフォンから簡単に投稿・閲覧できるようになりました。東洋製罐グループの企業サイトにおいて、各社、各事業会社、いろんなグループが全国で活動している様子が分かります。東洋製罐は全事業所および事業グループに参加を呼びかけ、活動に賛同した事業所の美化活動の様子を公開しています。2021年度の取り組み結果は、参加人数は614人。拾ったごみの量は8,834Lとなりました。今後も、新型コロナウイルス感染防止策をとりながら、継続的に取り組んでいきます。

参考URL

ごみ拾いアプリ「ピリカ」
東洋製罐グループホールディングスのページ
https://www.pirika.org/u/5256552586149888

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海洋プラスチック
環境データ集
PDF  210KB

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