Technology技術情報
DR缶の製造工程
- あらかじめ塗装され所定の印刷をした金属板を、ダイとパンチで絞り加工によりカップ状に成形した缶です。
- 丸缶以外の異形缶(角缶・楕円缶・鉢型缶等)も容易に製造できます。 1回絞りと2回絞りのものがありますが、2回絞りのものを区別してDRD缶(Draw and Redraw can)と呼ぶことがあり、1回絞りに比べて缶ハイトを高くできるなどの特徴があります。
- DR缶は缶底にも印刷可能ですが、缶ハイトが高くなると缶体が上下方向に伸び円周方向が圧縮され、印刷画面に歪みを生じるため、歪みのない印刷画面を得るためにはディストーション印刷が必要となります。
DR缶製缶工程(塗装・印刷)
塗装工程
※内面、外面で最低2回繰り返します。
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- シートフィーダ
- 積み重ねた板を送り出します。
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- コータ
- 板に塗料を塗装します。
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- シートオーブン
- 塗装された塗料を高温で乾燥・焼き付けします。
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- シートパイラ
- オーブンから排出された板を積み重ねます。
印刷工程
※印刷する色数によって、
この工程を数回繰り返します。(コータは最後に1回)
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- シートフィーダ
- 積み重ねた塗装板を送り出します。
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- 印刷機
- 2台の印刷機があり、各々のシートにインキを転写して印刷します。
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- コータ
- 表面に透明のニスを塗装します。
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- シートオーブン
- 塗装された塗料を高温で乾燥・焼き付けします。
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- ターンホイル
- 次工程のために裏表をひっくり返します。
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- シートパイラ
- オーブンから排出された板を積み重ねます。
製缶工程
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- シートフィーダ
- 積み重ねた印刷板を送り出します。
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- プレス機
- カップ形状に打ち抜きます。
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- ビーダー
- 缶胴にスタックビード加工をします。
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- パレタイザー
- 缶をパレットに積み付けします。
DR缶の特徴
缶底に印刷が可能。
ディストーション印刷