Technology技術情報

DR缶の製造工程

  1. あらかじめ塗装され所定の印刷をした金属板を、ダイとパンチで絞り加工によりカップ状に成形した缶です。
  2. 丸缶以外の異形缶(角缶・楕円缶・鉢型缶等)も容易に製造できます。 1回絞りと2回絞りのものがありますが、2回絞りのものを区別してDRD缶(Draw and Redraw can)と呼ぶことがあり、1回絞りに比べて缶ハイトを高くできるなどの特徴があります。
  3. DR缶は缶底にも印刷可能ですが、缶ハイトが高くなると缶体が上下方向に伸び円周方向が圧縮され、印刷画面に歪みを生じるため、歪みのない印刷画面を得るためにはディストーション印刷が必要となります。

DR缶の製造工程

DR缶の製造工程

DR缶製缶工程(塗装・印刷)

塗装工程

※内面、外面で最低2回繰り返します。

  1. シートフィーダ
    積み重ねた板を送り出します。
  2. コータ
    板に塗料を塗装します。
  3. シートオーブン
    塗装された塗料を高温で乾燥・焼き付けします。
  4. シートパイラ
    オーブンから排出された板を積み重ねます。
印刷工程

※印刷する色数によって、
この工程を数回繰り返します。(コータは最後に1回)

  1. シートフィーダ
    積み重ねた塗装板を送り出します。
  2. 印刷機
    2台の印刷機があり、各々のシートにインキを転写して印刷します。
  3. コータ
    表面に透明のニスを塗装します。
  4. シートオーブン
    塗装された塗料を高温で乾燥・焼き付けします。
  5. ターンホイル
    次工程のために裏表をひっくり返します。
  6. シートパイラ
    オーブンから排出された板を積み重ねます。
製缶工程
  1. シートフィーダ
    積み重ねた印刷板を送り出します。
  2. プレス機
    カップ形状に打ち抜きます。
  3. ビーダー
    缶胴にスタックビード加工をします。
  4. パレタイザー
    缶をパレットに積み付けします。

DR缶の特徴

缶底に印刷が可能。

DR缶の特徴

ディストーション印刷

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その他の缶 缶の作り方