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もっと軽くて丈夫な缶をつくる
限界への挑戦

  • 業界最軽量
    16.2g
  • 板厚
    0.170mm
  • 軽量化率
    6%超
    ※1
  • 環境配慮型製品
    TULCベース
    ※2

東洋製罐ではスチール缶の軽量化(リデュース)に取り組んでいます。2018年、新日鐵住金株式会社と共同で業界最軽量となるスチール缶の開発に成功しました。

※1 従来の低陽圧缶との比較
※2 TULC(タルク):当社が開発したエコ缶。製造時に水を使用せず、CO排出量を軽減する。

軽量化は材料の使用量を減らして環境負荷の低減に貢献する反面、容器の本来の役割である中身の保存性を犠牲にすることはできません。開発したスチール缶は、缶の材料である鋼板の薄肉化と製缶プロセスの工夫により、容器の強度はそのままで従来の低陽圧缶に対して6%超、従来の陰圧缶に対して約40%の軽量化に成功しました。

主にコーヒーなどのミルク入り飲料に使われる陰圧缶の場合、外気圧より缶の内圧が低くて潰れやすいため、厚い鋼板を用いて缶に強度を持たせています。低陽圧缶は缶の内圧が外気圧より高く、鋼板が薄くても内圧を利用して缶の強度を保つことができます。新日鐵住金の最新技術により実現した缶用板厚0.170㎜の鋼板、この極薄鋼板を用いた缶を作るため、東洋製罐は製缶プロセスを工夫し、業界最軽量となるスチール缶の開発に成功しました。

東洋製罐のものづくりの原点は「缶」です。技術革新により、100年以上にわたり社会のニーズに応える多くの製品を生み出してきました。その中の1つスチール缶は何度でも生まれ変わることができ、日本国内のスチール缶リサイクル率は93.4%(2017年度)と、世界でも類を見ない高いリサイクル率を誇ります。地球にやさしく食品安全性にも優れたスチール缶の開発に、これからも挑戦していきます。

容器の軽量化

2017年度 飲料用容器の軽量化(重量)

  • スチール缶
    [2004年度比]
    12%減
  • アルミ缶
    [2004年度比]
    6%減
  • PETボトル
    [2004年度比]
    9%減

限りある資源を有効に利用するために、東洋製罐の事業グループ各社で容器の軽量化に取り組んでいます。
例えば飲料分野では、スチール缶、アルミ缶は、鋼板やアルミ板を薄くして軽量化を進め、それぞれ12%、6%減のリデュースが進んでいます。PETボトルも、デザイン形状や成形条件の工夫などにより、樹脂の使用を減らして9%軽量化しています。

飲料用容器の重量変化

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